VPNサーバーを探しておく
企業ネットワークなどに入る場合は別として、基本的にはVPNネットワークを用意しないといけません。
スマートフォン向けにはVPNアプリが用意されていて、VPNサーバーも一緒にリストアップされていますが、Windows 10のデフォルトVPN機能にはVPNサーバーのリストはありませんので、VPNサーバーを探すことになります。
日本では筑波大学が公開VPNサーバーをリストアップしたサイト・VPN Gateが一覧を更新しているので、そちらを利用するのが良いでしょう。
VPN Gate 筑波大学による公開 VPN 中継サーバープロジェクト
MacのTunnelblickならOpenVPN設定ファイルをダウンロードするだけでインポートしてくれますが、WindowsではMS-SSTP接続を使います。
「MS-SSTP」の列にホスト名が掲載されているVPNサーバーを選んできおきます。
Windows10のデフォルト機能を使ってVPN接続をする
VPN設定をする
Windows 10でVPNサーバーを使えるように、VPNサーバーをWindows 10側に登録します。
設定 > ネットワークとインターネット > VPN
でVPN設定画面に移り、「VPN接続を追加する」のとなりのプラスボタンを押します。
Windows 10の設定のVPN追加画面
各項目は以下の通りです。
- VPNプロバイダ: Windows(ビルトイン)
- 接続名: 自由につけます
- サーバー名またアドレス: 「MS-SSTP」の列にホスト名(例:vpn145915679.opengw.net:995)
- VPNの種類:自動
- サインイン情報の種類:ユーザー名とパスワード
- ユーザー:vpn
- パスワード:vpn
注意すべき点は、「サーバー名またアドレス」の項目で、VPN Gateの 「MS-SSTP」の列にホスト名を入力します。MS-SSTPのホストは、サーバーによってはポート(アドレスの最後の「:」以降の数字)まで指定があるので、そちらもきちんと入力しましょう。
ユーザー名、パスワードは、VPN Gateの場合はすべて「vpn」に統一されているようです。
VPN接続をする
ここまでくれば、あとは接続するだけです。
Windows 10の設定のVPN設定からVPNに接続する
先程、VPNサーバーを登録した設定画面で、登録したVPN接続名をクリックして「接続」ボタンを押せば、VPNに接続がされます。
おまけ:VPNに接続できているか確認する
無事接続ができたら、きちんとVPN経由になっているのかを確認します。
VPN経由のアクセスは、接続元IPアドレスがVPNのアドレスになるので、IPアドレスの確認をすればOKです。
アクセス情報【使用中のIPアドレス確認】 - CMAN インターネット
あなたの利用しているIPアドレスが、登録したVPNのIPアドレスになっていれば、きちんとVPN接続ができています。
Windows 10のデフォルト機能を使って、VPN接続をする方法を見てきました。
WindowsでVPNというと、専用アプリをインストールことが多いですが、わけのわからないネットワークアダプタを作成したりして気持ち悪いのでOSデフォルトの機能を使えるのはうれしいですね。
WIndows 10になって、設定アプリが比較的使いやすくなったので、VPN接続をする場合は、変なアプリを入れるよりも、デフォルトの設定を使うほうがおすすめです。