マシン
今回、Web開発環境を構築したWindowsマシンは下記の通りです。
- Surface Book (初代) パフォーマンスベースモデル
- CPU: Core i7 6600U (2コア)
- RAM: 8GB
- SSD: 256GB
- dGPU: nVIDIA GTX 965M(2GB)
今回の狙い「デフォルトの環境をなるべく汚さないように」
Macと違って、Windowsはアプリのインストールは、システム全体に悪影響を及ぼすことが多いので、なるべくベースのWindowsシステムには影響のない環境を目指します。
また、Windowsには、MacのTime Machineのように「簡単で高性能なバックアップ・クローンツール」がないので、Windowsマシンが変わった時や初期化が必要だった時に、すぐに同じ環境を構築できるという狙いもあります。
最低限インストールしたアプリ
今回インストールしたのは、下記のアプリです。すべて無料で揃います。
Hyper-V
Windows製の仮想化アプリです。WindowsのProバージョンでしか使えませんが、Windows製なので安心感があります。WindowsがHomeエディションの場合は、Virtualboxで代用しましょう。
Hyper-Vがあれば、DockerやLinuxでローカルサーバーが構築できます。
Git for Windows
Windowsはデフォルトでgitが使えないので、インストールしておきます。後述のWSLがあればWindowsにはgitには不要なんですが、ATOMのgit機能などを使う際に必要だったりするので、インストールしたほうが便利です。
Atom
Github製のテキストエディタです。
カスタマイズ性が高いだけでなく、gitとの親和性も高く、アプリ内からstaging、commit、pushができるスグレモノです。
また、キーバインドをかなり自由に設定できるので、キーバインドを変更するとショートカットの操作などもMacと同じようにできます。
Windows、Mac、Linuxとほぼすべてのプラットフォーム向けにアプリが用意されているので、エディタをATOMに集約しておくと、Macを再度使う際に環境構築が楽になります。
Google日本語入力
Macに似たキーバインドをするために使います。
詳しくは、下記の記事をどうぞ。
WindowsでMacのキーボード・タッチパッドの操作を再現する
Ubuntu with WSL
最新のWindows 10では、Windows上でLinuxを走らせる「Windows Subsystem for Linux(WSL)」が搭載されています。
WSLを有効にしてUbuntuをMicrosoft Storeからインストールすれば、Windows上に簡易Ubuntuを構築できます。
homebrewがLinuxにも対応したため、nodejsなどの開発系アプリも、WSLがあればbrewコマンドでインストールができます。
WSLの仕組みやインストールについては下記の記事をどうぞ。
WindowsとLinuxの架け橋“Windows Subsystem for Linux”
Ubuntuが用意できたら、homebrewをインストールすると、いろいろと便利です。
WSLへのHomebrewのインストールは、下記の記事をどうぞ。
Windows Subsystem for Linux(Bash on Windows)にHomebrewをインストールする
お好みのブラウザ(Chrome、Firefox
、Vivaldi ) Microsoft Edgeは挙動がおかしかったり、使いにくかったりするので、ChromeかFirefoxを入れておいたほうがいいでしょう。
Termius
Windowsの標準は「コマンドプロンプト」か「PowerShell」ですが、どちらもMacの標準ターミナルやiTermを使っていたMacユーザーからすると、GUIが美しくなくてイライラするので、GUIが洗練されているTermiusがオススメです。
ウィンドウの背景透過はできませんが、カラーリングやフォントなどをカスタマイズできるので、使い勝手も見た目の満足度も高められます。
ちなみに、TermiusはWindows、Mac、Linux、iOS、Androidにもアプリが展開されています。
stable版だとローカルターミナルとして使えませんが、beta版ならローカルターミナルとしても使えるので、ここからbashコマンドでWSL上のLinuxに入ってしまえば、Macのターミナルとほぼ同じ状態にできます。
MacユーザーがWindowsに移った際に行ったWeb開発環境の構築をみてきました。
実際にやってみると、WSLの存在がかなり大きくて、これのおかげでWindowsへ完全移行できてしまいました。
「最近のMacはちょっとなぁ」なんて思っているWeb開発者の方、試しにWindowsにしてみてもいいかもしれません。