GIMPとは?

GIMPは、オープンソースの無料画像編集アプリです。使い勝手はかなり違いますが、無料版Photoshopというイメージです。

実は歴史の長いアプリで、最初のリリースは1996年1月。それから20年以上もコンスタントにアップデートが続いています。

Windows、macOSだけでなく、Linuxにも対応しているため、crostiniがインストールできるChromebookなんかにもインストールして使うことができます。

ChromebookでGIMPを起動した画面

特に、WindowsやMacにはPhotoshopの代替アプリが多く存在しますが、Linux、Chromebookを使っている方は、Photoshopが使えなかったり代替アプリの種類がほぼなかったりするので、GIMPは画像編集アプリのファーストチョイスになるでしょう。

GIMPが複数OS使いにとって嬉しいポイント

使用台数もアップデートも完全無料

Photoshopなどの有料画像編集アプリの場合、プラットフォームごとにアプリを買い直す必要がほとんどですが、GIMPはどのプラットフォームでも無料で使えて、使用台数制限もなく、何台にインストールしても完全無料です。複数OSを使い分けている方は圧倒的にコスパが良いアプリです。

また、アップデートも当然無料なので、「ずっと無料で使い続けることができる」のも大きなメリットです。

クロスプラットフォームで使い勝手は全て一緒

GIMPは全てのプラットフォームで同じUIを採用しているので、GIMPに慣れておけばWindowsやMacに移住してもそのままの操作で使えます。その意味では、長く使える画像編集アプリになってくれるでしょう。

WindowsではPhotoshopを使っていて、MacではAFFINITYを使って、、、と使い分けをすると、UIや操作方法が混同しがちなので、GIMPに統一してしまうと複数OS使いにとっては色々楽です。

実際筆者も長らくPhotoshop信者でしたが、MacのAppstoreで購入したPhotoshopがアップデートするごとにバグだらけになるのに嫌気がさして、ここ数年はGIMPオンリーです。

GIMPのデメリット

他のアプリにはある機能がない

例えば、Photoshopにある「背景消しゴムツール」や「シェイプ」といった便利機能はGIMPにはありません。最近は、Photoshopなどの画像編集アプリはそのあたりの「自動化技術」に力を入れているので、オープンソースのGIMPでは対抗できないのは当然のこととも言えます。

ただ、じゃあGIMPでは背景が消せないのかというとそういうわけではなく、あくまで「簡単に使える高性能な機能がない」というだけです。GIMPでもしっかりと手順を踏めば背景を綺麗に消すこともできますし、シェイプも作れます。

UIが若干使いづらい

Photoshopなどの既存アプリのUIに慣れていると、「Photoshopのような若干違うような。。。」GIMPのUIやメニューに、最初は大いに戸惑うことでしょう。筆者も慣れるのに半年はかかかりました。

GIMPのUI(画像はGIMP for Mac)。Photoshopに似ているような似ていないような。。。

この辺りは、GIMPはPhotoshop風にするテーマなんかも配布されているので、カスタマイズでうまくやっていくことになります。

また、正直「Photoshop慣れ」しているだけで、画像編集アプリはGIMPが初めてという方は、特別戸惑うこともなくスムーズに使い始めることができるでしょう。


複数OSで完全無料で使える画像編集アプリGIMPを見てきました。

UI・UXのクオリティの高さは有料アプリであるPhotoshopやAFFINITYに劣る部分がありますが、ベーシックな使い方であれば十分に使えるGIMP。複数OSにまたがってアプリを買うのに疑問を持った方は、無料なのでぜひ試してみてください。